2017年10月17日 (火)

リアルな映像 -オンボードカメラについて-

今シーズンの中盤以降、オンボードカメラの映像をブラーゼンのFacebookページで公開しています。

写真ではなく、映像となるとデータの読み込みに時間がかかるだけでなく、音声や映り込んでいるものの細部まで関係各所ともチェックが必要なので、公開までに写真の10倍程の労力を使う感覚です。

 
それでも、オンボードカメラにこだわるのは、オンボードカメラこそが一番「リアル」なレース感を味わえると思うからです。 写真よりも、映像の方がリアルなのは当たり前ですが、今まで映像はモトカメラや空撮など、プロトン(集団)の外からの映像しかありませんでした。 しかし、自転車に搭載しても邪魔にならないほどの小型で軽量のカメラが登場したことにより、プロトンの中まで撮影が可能になりました。
 
プロトンは、本当の意味で選手しか入ることの許されない「戦場」です。汚い言葉も飛び交うし、選手一人ひとりの考えていることや、実力、テクニックまでが、オンボード映像では 面白いほどリアルに映し出されてしまいます。
 
だからこそ、公開は慎重になります。
 
僕らが公開するのは、ほんの一部でしかありませんが、ぜひブラーゼンのFacebookページから、「リアル」なレースを楽しんでもらえればと思います。
 
 
最後に、オンボードカメラの搭載に進んで協力してくれる選手とレースの主催者にはとても感謝しています。
小型で軽量とはいえ、選手にとってはオモリには変わりないし、プロトンの中で奇異な目で見られることもあるかもしれません。
主催者からすると、レースの安全を確保するための機材チェックや、選手やレースそのものを守るための映像チェックなど作業量は増えます。
 
 
何か新しいことをするのは、とても大変ですが、共に戦ってくれる仲間と共に、この競技の魅力が多くの人に届くことを願っています。
 
 
ブラーゼンFacebook動画ページ →https://www.facebook.com/pg/nasublasen/videos/?ref=page_internal 

2017年10月16日 (月)

高木さんの訃報に接し

先日、日本ロードレース界の報道にご尽力された高木秀彰さんの訃報が入りました。
高木さんは、自転車レースに出たことのある人なら知らない人はいないほど、全国どのレースでも、写真と文章をもってレースの魅力を伝え続けた人でした。
学生時代から、活躍して高木さんの写真に写り、名前が出ることに憧れを抱きながらレース活動をしていました。
 
選手をやめても、いつも変わらぬ笑顔で接してくださいました。
 
今年のあるレースのあと、レポートとして上がった記事中に誤りがあり、わざわざFacebookの申請をしてメッセージを送りました。
誤りに関しては誰にでもあるミス、単なる「記載漏れ」であったのですが、当時の僕はその誤りに対してかなり憤ってしまい、やや荒い文章で指摘してしまいました。
しかし、その時の高木さんの返答は、低姿勢で穏やかで、素直に自身の誤りを認め、即座に記事の修正を行っていただきました。
 
今思うと、僕ももう少し穏やかな文章で指摘出来なかったのかと恥ずかしく思います。
亡くなった人から学ぶことはたくさんありますね。
 
僕はロードレースの魅力をもっと多くの人に伝えることでしか、高木さんに報いることは出来ません。
 
 
頑張ろう。
高木さん、ありがとうございました。

2017年9月28日 (木)

ジャパンカップの主催者招待枠について②

前回のブログで反響?というか読んでくださった方からご意見をいただいたので、追記します。お話いただいたのは、主催者への貢献度の件です。
 
 
ブラーゼンの貢献は前回のブログで挙げただけではないでしょということでした。
実は、県内開催のレースでは、ブラーゼンを応援してくださる方々の多くが、ボランティアスタッフとして大会の運営に関わってくれています。
ブラーゼンの関係者、そしてファンは単なる「ファン」に留まらず、「サポーター」としてブラーゼンだけでなく、全てのチームが活動する舞台 「レース」 全体をサポートして下さっています。彼らは、表立って陽の光を浴びることはない(そもそも、それを目的としていない)だろうけど、ロードレース業界の一端を担う仲間です。
 
 
その方がおっしゃっていたのは、ブリッツェンやブラーゼンは、単なるチームとしてジャパンカップに参加するのではなく、そういった人々を巻き込んで、大会そのものを作り上げているんだから、「地元チーム」と一言で片づけるべきではないという意見でした。
 
 
「最強」ではないチームだけど、僕たちが「最高」の舞台に立てるのは、本当に多くの人の支えがあってだということを考えさせられました。
 
改めて、皆さんありがとうございます。
 
20545327_926364684169564_1668559408

2017年9月22日 (金)

ジャパンカップ主催者招待枠について

先日ジャパンカップへの出場が正式に発表されました。
 
毎年この時期はドキドキで、今年も主催者招待枠ですが参加できることが嬉しいです。
ジャパンカップは日本自転車界では間違いなくトップのモンスター級イベントで、運営会社としても、チームの露出に大きくかかわるため、出るか出られないかはとても大きな問題です。
今年の目玉は何と言っても3大ツールを全て制した僕らの大スター アルベルト・コンタドール選手の出場(クリテリウムのみ)。
僕がただの自転車少年だった頃に見たアンディ・シュレックとの山岳バトルは今でも目に焼き付いています。世界中のサイクルロードレースファンが大好きな彼が、栃木にやってくるなんて、未だに実感が湧きません。凄すぎるぜ、ジャパンカップ!
 
…と、こんなミーハー感丸出しで喜んでいるのは、もう選手でないからですね。去年のファビアン・カンチェラーラ氏の出場も同じくらいの衝撃だったはずだけど、その頃は自分が走れるのかどうかしか考えていませんでしたから、そりゃあ気にならないはずです。
 
 
 
ところで、主催者招待枠ですが、数字によって機械的に選出される方法とは違い、理解されないこともあるかと思うので、考えてみます。
 
 
国内コンチネンタルチームの選考は3段階と主催者側で決められています。
 
 
・UCI大陸チームランキング上位3チーム
・主催者の指定するレースでの集計ポイント上位2チーム
・上記5チーム以外で主催者への貢献度が高いチーム
 
 
三つめがいわゆる主催者招待枠ですが、主催者への貢献度とはなんでしょう?
ジャパンカップに限らず、イベント主催者にとって一番重要なのは、集客とそのイベントの盛り上がりだと思います。
まずそのイベントに来てもらえるか?
そして、そのイベントを楽しんでもらい、また来たい・また開催して欲しいと思ってもらえるか?ではないでしょうか。
 
 
この点で、那須ブラーゼンよりも主催者に貢献できるチームが他にあるでしょうか?
ブラーゼンの出場で、栃木県北からは多くの人が宇都宮に応援に来てくれるでしょう。
ブラーゼンの選手が活躍すれば、メディアでの取り上げられ方も大きく変わるし、会場の盛り上がりも大きくなるでしょう。
 
 
いくら地元でもファンがいなかったら招待されません。
いくら地元でも活躍の見込みがなかったら招待されません。
主催者招待枠とはそういうものだと思います。
 
 
要するに、僕らは今回「選ばれた」のだから、堂々と胸を張って戦います。
ワールドツアーのチームに、1発かましてやろうぜ。
  
 
Dkicp8uvaaesw9g
 
 
 
Dkicjvjuiaeeci

2017年8月16日 (水)

雨のお盆に思うこと

夏休みだというのに、雨が続いています。
レンタサイクルをやっている僕らとしては、お客さんが来なくて非常によろしくない。
書き入れ時のはずなのに、帳簿に書き入れるものがなさ過ぎて、ブログに文字を書き入れることとします。

 
もうお盆が終わる …
去年の今頃は何をしていただろうと考えると…ちょうどレースもない時期だったから実家に帰っていたのかもなあ。間違いなく自転車には乗っていたけれど、果たして本当の意味で「乗って」いたかは覚えていません。そろそろ選手は来シーズンのことを決めなくてはいけない時期だから、心ここにあらずだったかもしれません。
 
 
選手が自転車に乗る理由は十人十色で、このチームに所属している理由も十人十色(2017年は六人六色)だと思います。モチベーションの源も、目指す世界も様々だろうけど、間違いなく言えるのは、チームと選手の「現時点」での利害関係は一致していて、パートナーとして一緒に戦っているということ。
 
 
チームは選手というものが生み出してくれる価値によって成り立っているし、選手はチームの与えてくれる環境を利用して自身の目指す世界へ向けて競技をする。
 
その利害関係が崩れた時が選手とチームが離別するときです。
 
チームに価値をもたらさない選手とは契約出来ないし、選手の求める環境を与えられないチームに選手は所属しない。それぞれの水準はどちらも(世間一般で見れば)高いとは言えないけど、ギリギリでバランスは取れている…と信じている。
 
 
この、チームと選手の関係性は当たり前の話ですが、僕がこのチームに選手として所属していた時に感じていたことは、このチームは単に「選手」として与えられる環境の他に、また違った価値を与えてくれるチームだということ。

それは一見「選手」としては、煩わしいものであるとされてきたものだけど、「普通の人」としてみれば(少なくとも僕にとっては)、とてつもなく貴重な、大学を出て右に倣えで就職していたかもしれない自分を想像するとゾッとするような、そこからどうあがいても手に入れられない「特別な時間」と「特別な体験」に溢れたものでした。
 
 
本当はそれが巡り巡って競技力の向上にも繋がれば最高だったんですけどね。
 
 
とにかく、このチームはきっと特別なチームであるから、良いところを守りながら、至らないところは改善し、チームの魅力を多くの人に伝えなくてはならないなと身を引き締めたところで、雨も上がったし、帳簿の書き入れに戻ります。

2017年7月21日 (金)

リメンバー2015

2017石川サイクルロードレースチャンピオン

雨澤おめでとう。
 

1500603617871.jpg

 

プロ初勝利なのに、ファスナーをちゃんと上げてゴールするあたりがニクい。
これで今シーズン、2015ブラーゼン若手チームメイトが全員勝ちました。

アジア選手権U23TT 小野寺玲
宇都宮ロード 吉岡直哉
那須ロード 鈴木龍
全日本選手権U23TT 新城雄大
石川ロード 雨澤毅明


なにがすごいってこのメンバーを集めた監督ですね。 今年のメンバーもあと2,3年後には…と考えると、とても楽しいです。
雄大と雨澤は、少し勝ちづらい脚質をしてると思っていたけど、二人とも得意分野でしっかり勝った。
素直にすごいと思うけど、それと同時に悔しさもあります。僕も選手の端くれでしたので。

でも、この感情がなくなったらダメだなって思います。

悔しい気持ちも嬉しい気持ちも、サイクルロードレースから生まれる感情すべてが僕のエネルギーなので、立場は違えど、僕も皆に負けず頑張ろうと思います。

数ある進路のなかからロードレーサーなんて特殊な道を選んだこの人たちは、どうせこの先も同じような世界にいるんだろうから、これからもよろしくね。

2017年7月14日 (金)

お前、そんなところ目指してるの?

2か月ぶりのブログ更新…

 
最近、僕には書ける文章の総量が決まっているのかなと思い始めました。
レースが重なると書き物が増えて、ある一定量を超えるとこのブログがおざなりになってしまう・・・・。
作家はすごい。
 
 
この2か月はいろいろありました。
ツール・ド熊野、那須のホーム2連戦、全日本選手権、広島遠征。
 
 
思い出すとこの2か月だけでもチームには本当にいろいろありました。
書き出したらブログに1日費やさなきゃならないくらい。
良いレース、悪いレース。大きなプレッシャーと戦ったレース。不運が重なったレース。
 
 
1シーズンって長くて、色々あるんです。終わるときになって一瞬だったなあって思うけど。
選手を辞めても自転車ロードレース界のど真ん中にいられることは幸せですなあ。
 
 
 
そんなこの前、過去の写真を振り返った時に、手が止まったのがこの写真。
 
Dsc_0173
 
 
Dsc_0180
 
全日本選手権ロードレースU23を13位で終えた新城選手と清水監督。
 
タイムトライアル6位、ロードレース13位と、U23カテゴリー2年目19歳にしてはよくやったと思っていた僕ですが、ロードレースを終えて涙を見せる新城選手と清水監督を見て「ハッ」としました。
 
 
彼らの目指しているステージはこんなものではないし、勝ち以外は何の意味もないのです。
 
「良い走りだった」
 
「成長が実感できた」
 
と満足している僕に、「お前、そんなところ目指してるの?」
 
 
と言われた気分でした。
 
 
 
「どこ目指してるの?」
もう一度、自分の心に問いかけてみようと思います。
 

2017年5月19日 (金)

復活を祈ります

宇都宮ブリッツェンの増田選手がバセドウ病を患っているとの発表がなされました。

 

驚きとともに、自分が選手時代に同じ状況になっていたら…と考えると、なんといえばいいのか…

 

本当に言葉が見つかりません。

 

 

 

ライバルチームではありますが、かつて憧れた、ただの一人のロードレースファンとして言わせてください。

過去にも、何度も大きな怪我をして、その度に強くなって帰ってくる復活劇を見せられてきました。こんなにドラマチックな選手が他にいるでしょうか。

強いだけではない。

増田選手の走りは人を強く惹きつけるものがあると思います。

 

僕にできることは何もないけど

 

ただ復活を祈っています。

2017年5月 1日 (月)

楽しませてもらってます

今さら・・・と思われるかもしれませんが、東日本ロードクラシックのことでも書こうと思います。

   
 
結果からいうと1日目8位と2日目11位でしたね。ロードレースは、1位以外に意味はありませんから「負け」です。
 
しかし、いいレースだったと思います。お世辞にもいいレースだったとは言えない[ツール・ド・とちぎ]からチームの成長を感じるものでした。沖縄で2017チームが始動してからまだ3か月ほどですが、まったくこの2017メンバーの成長スピードには驚かされます。
 
 
出場チームやコース、展開を抜きに印象だけでここまでのレースを振り返ると――
 
 
 
完全に上手くハマった[宇都宮ロードレース]
 
一つのミスで立ち直れないくらいボロボロになってしまった[ツール・ド・とちぎ]
 
そして[東日本ロードクラシック]は…
ちょっとやそっとじゃ倒れない、地力のあるチームになったなという印象でした。
 

いずれにしても、一貫して清水監督の作戦は、エースを立てて全員がそのエースの為に仕事をするというもの。今の選手たちは皆、自分にフィットしたコースで、自分のためだけに走れば、そこそこの上位で勝負できる力はあると思います。でも「上位」では意味がなくて、チームは「1位」を獲らないといけません。
オールorナッシングですが、それが王道のロードレースです。
 
 
東日本ロードクラシックの1日目は、正にその展開でした。アシスト選手が逃げを捕まえるために力を使い果たし、ゴールスプリントに臨んだ吉岡選手以外は全員がリタイアしています。ツール・ド・とちぎと違うのは、しっかりと逃げを「捕まえた」こと。他のチームの協力を得られたこともありますが、確実にアシスト選手が統率のとれた動きが出来るようになった証です。
 
 
そして2日目。
同じコースでレースをしても展開はガラッと変わるのがロードレースの面白いところです。
 
この日は、エースが序盤から逃げました。
集団スプリントで10位以内に入ることは出来ても、勝ち以外に意味はありません。
 
ならば、このコースで自分の勝てるパターンは「逃げ」。
 
そう信じて自分のスタイルを貫く吉岡選手の走りは、本当にかっこよかったです。
 
そして、このエースの逃げが捕まっても集団スプリントに賭けられるメンバーがいることもこのチームの強みです。
ゴールスプリントに備え、セカンドエースとしてチャンスを伺っていたのが下島選手。結果は11位で、彼の力からすると沈んだなという印象ですが、個人的には「勝負」出来る位置にいられたことが一つ嬉しかったです。
3月から調子はどん底で、「このまま終わるかも」とまで言っていた彼が、1日目は集団を牽き続け、2日目にはゴール勝負を担うまで調子が戻ってきたことは、チームにとって超好材料です。
 
 
レースの前に監督がエースを決めますが、展開や調子でこのように勝負を担う選手は変わります。
吉岡選手の優勝以降、少し表彰台から遠ざかっていますが、次に主役になるのは誰だろう。本当に今年のメンバーは、今後誰にチャンスが回ってくるかわかりません。
 
 
色んな妄想して楽しませてもらってますよー。
 
 
そして
 
いま、人知れず誰よりも悔しい想いをしているであろう道産子ボーイが帰ってきたらもっと楽しいなぁ~。



 

2017年4月10日 (月)

パンクはつらいよ

1491751003397.jpg
 
 
ひさーしぶりにテレビで生『パリ~ルーべ』を観ました。

引退レースで勝負に絡めなかったトム・ボーネン…

パンクでチャンスを失ったペーター・サガン…

 

そして絶好調ヴァンアーベルマートがついに手にした完ぺきな勝利。

ロードレースに詰まったドラマは、やはり面白いです。


チャレンジロードは吉岡・柴田がパンクと本当にアンラッキーでした。 吉岡選手の日本CSCの強さは同世代なら誰もが知るところ。僕も学生時代によくしばかれました。

「調子もよくて絶対に勝てると思った」と語る吉岡選手がパンクで帰ってきたときは、何と 声をかければ良いか分かりませんでした。

久しぶりにあんなに荒れた直哉を見た気がするよ。
これがロードレースなんですよね。

今シーズンのパンク悪運は今日の分でなくなっていてほしいものです。

まあ、また頑張りましょうや。

«ツール・ド・とちぎ開幕