2017年12月18日 (月)

最近のロードレース界の話題について

2週間ほど前に、東京で行われた「JBCF事業活動方針発表会」へ行ってきました。
その場で、大きく話題になったのが、2019年以降のJプロツアー加盟規定でした。

 

チーム運営上で大きく関わるのは、所属選手への契約に関する規定と加盟金の引き上げに関する規定でした。どちらも条件が厳しくなり、チーム運営側には負担を強いられることとなります。故に反発も多かろうと思います。
  
加盟金はこれまでの倍となりますが、それら加盟金を運用し、ツアーへのスポンサー獲得や、ファン獲得、露出増などで上がった売上を、加盟チームへの分配金やレース賞金という形で返していくとのことでした。
 
 
要するに、加盟チームに負担もありますが、ツアーもその分リターンしなくてはならない責任を、これまで以上に負うという事です。
 
しっかりとした運営がなされたチームに、しっかりとした条件で契約した選手が所属し、それらのチームのみが国内トップリーグを構成するという、真のプロ化に向けた第一歩ということでしょうか。チーム運営に携わる人間にも、より一層のプレッシャーがかかります。
 
誰かが、いつか、無理やりにでも引き上げなければ、国内ロードレースは特に大きく発展することもないだろうと思いますので、僕は賛成です。
 
 
 
そして、もう一つ。
最近大きく話題になったのが、ツール・ド・フランスチャンピオンのドーピング疑惑でした。ぜんそくの治療などで使われるサルブタモールという薬の投薬量が、世界アンチドーピング機関で規定される2倍の量で検出されたとのことでした。
 
現在は、まだ不確定な情報もあり、処分がなされてはいませんが、このニュースはとにかく残念です。僕もぜんそくの治療をしたことがありますが、今回検出された量は、自身の経験上、治療の範疇を大きく超えていると思うからです。通常の治療だけであれば、WADAの規定する上限にすら、なかなかならないところ、その倍となると、「パフォーマンス向上を狙ったものではない」という捉え方は難しいです。
 
 
とはいえ今回の件は、「ドーピング違反」とはならない可能性もあります。
何らかの原因で、投薬量を守っていたのにも関わらず、異常な検出結果となってしまったかもしれません。
 
今は調査結果を待つしかありませんが、世界的にドーピング関連のスキャンダルは毎年終わりがなく、その度にこの素晴らしいスポーツの見られ方が悪くなっていると思うと、本当にやるせないです。
ロードレースというスポーツは、本当に過酷で、100%ナチュラル(薬もサプリメントもプロテインもなし)なんてことは不可能だとは理解していますが、それでも規定量などの「ルール」は守りたいものです。
 
 
今後、Jプロツアーが発展し、国内のロードレースシーンがどれだけ本場ヨーロッパに近づいたとしても、こういった部分は同じようになってほしくないと思っています。
 

2017年12月 3日 (日)

宇都宮シクロクロスに行ってきました

昨日と今日は、宇都宮市のろまんちっく村で行われた「宇都宮シクロクロス」の会場に行ってきました。

 
観戦が主な目的ではありませんでしたが、レースも割としっかり見ることができ、やはりオフロードの種目も良いなあと、ありきたりな感想をもって帰ってきました。
 
 
メインイベントのUCI男子エリートでは、地元の期待を背負った元チームメイトの小坂光選手(宇都宮ブリッツェン)が、表彰台をかけたデッドヒートを最後まで演じました。3位争いのパックで終始レースを展開し、最終コーナーを先頭で曲がるも、ゴール直前で前田公平選手に交わされ4位でゴール。僕の周りにいた観客は悲鳴に近い落胆の声と共に、大きくのけぞって悔しさを顕わにしていました。その光景はちょうどサッカーで、シュートが惜しくもはずれた時にスタジアムの全員がする、あの動きでした。
 
 
サッカー選手に憧れ続けていた僕は、未だにスポーツビジネスとしてのサッカーに対しても憧れを抱いています。
 
名前も知らない多くの人が、同じ場所で同じものに熱狂する特殊な空間。
自転車もそんな競技になってきているなと感じていて、その末端にでも自分がいると思うと、少し誇らしくなれるのでした。

2017年12月 1日 (金)

清水監督ハッピーバースデー!

久しぶりのブログ更新になってしまいました。

来年からもっと更新できるように頑張ります。来年から。
改めて、2017シーズンもブラーゼンを支えて下さった全ての方に、御礼申し上げます。
色々ありましたが、良いシーズンだったと思っています。
 
 
さて、今日12月1日は清水監督の誕生日。
実は、今年一番ブログを更新していたのは清水監督だったりします。
 
 
 
今シーズン限りで退任となりますが、ここまで清水さんが築いてきたものは大きいな、と先日のシーズンエンドパーティで思いました。
 
残る僕たちは、更に良いチームを作るためにもっともっと頑張らなくてはなりません。
やることは常に山積みです。

2017年10月17日 (火)

リアルな映像 -オンボードカメラについて-

今シーズンの中盤以降、オンボードカメラの映像をブラーゼンのFacebookページで公開しています。

写真ではなく、映像となるとデータの読み込みに時間がかかるだけでなく、音声や映り込んでいるものの細部まで関係各所ともチェックが必要なので、公開までに写真の10倍程の労力を使う感覚です。

 
それでも、オンボードカメラにこだわるのは、オンボードカメラこそが一番「リアル」なレース感を味わえると思うからです。 写真よりも、映像の方がリアルなのは当たり前ですが、今まで映像はモトカメラや空撮など、プロトン(集団)の外からの映像しかありませんでした。 しかし、自転車に搭載しても邪魔にならないほどの小型で軽量のカメラが登場したことにより、プロトンの中まで撮影が可能になりました。
 
プロトンは、本当の意味で選手しか入ることの許されない「戦場」です。汚い言葉も飛び交うし、選手一人ひとりの考えていることや、実力、テクニックまでが、オンボード映像では 面白いほどリアルに映し出されてしまいます。
 
だからこそ、公開は慎重になります。
 
僕らが公開するのは、ほんの一部でしかありませんが、ぜひブラーゼンのFacebookページから、「リアル」なレースを楽しんでもらえればと思います。
 
 
最後に、オンボードカメラの搭載に進んで協力してくれる選手とレースの主催者にはとても感謝しています。
小型で軽量とはいえ、選手にとってはオモリには変わりないし、プロトンの中で奇異な目で見られることもあるかもしれません。
主催者からすると、レースの安全を確保するための機材チェックや、選手やレースそのものを守るための映像チェックなど作業量は増えます。
 
 
何か新しいことをするのは、とても大変ですが、共に戦ってくれる仲間と共に、この競技の魅力が多くの人に届くことを願っています。
 
 
ブラーゼンFacebook動画ページ →https://www.facebook.com/pg/nasublasen/videos/?ref=page_internal 

2017年10月16日 (月)

高木さんの訃報に接し

先日、日本ロードレース界の報道にご尽力された高木秀彰さんの訃報が入りました。
高木さんは、自転車レースに出たことのある人なら知らない人はいないほど、全国どのレースでも、写真と文章をもってレースの魅力を伝え続けた人でした。
学生時代から、活躍して高木さんの写真に写り、名前が出ることに憧れを抱きながらレース活動をしていました。
 
選手をやめても、いつも変わらぬ笑顔で接してくださいました。
 
今年のあるレースのあと、レポートとして上がった記事中に誤りがあり、わざわざFacebookの申請をしてメッセージを送りました。
誤りに関しては誰にでもあるミス、単なる「記載漏れ」であったのですが、当時の僕はその誤りに対してかなり憤ってしまい、やや荒い文章で指摘してしまいました。
しかし、その時の高木さんの返答は、低姿勢で穏やかで、素直に自身の誤りを認め、即座に記事の修正を行っていただきました。
 
今思うと、僕ももう少し穏やかな文章で指摘出来なかったのかと恥ずかしく思います。
亡くなった人から学ぶことはたくさんありますね。
 
僕はロードレースの魅力をもっと多くの人に伝えることでしか、高木さんに報いることは出来ません。
 
 
頑張ろう。
高木さん、ありがとうございました。

2017年9月28日 (木)

ジャパンカップの主催者招待枠について②

前回のブログで反響?というか読んでくださった方からご意見をいただいたので、追記します。お話いただいたのは、主催者への貢献度の件です。
 
 
ブラーゼンの貢献は前回のブログで挙げただけではないでしょということでした。
実は、県内開催のレースでは、ブラーゼンを応援してくださる方々の多くが、ボランティアスタッフとして大会の運営に関わってくれています。
ブラーゼンの関係者、そしてファンは単なる「ファン」に留まらず、「サポーター」としてブラーゼンだけでなく、全てのチームが活動する舞台 「レース」 全体をサポートして下さっています。彼らは、表立って陽の光を浴びることはない(そもそも、それを目的としていない)だろうけど、ロードレース業界の一端を担う仲間です。
 
 
その方がおっしゃっていたのは、ブリッツェンやブラーゼンは、単なるチームとしてジャパンカップに参加するのではなく、そういった人々を巻き込んで、大会そのものを作り上げているんだから、「地元チーム」と一言で片づけるべきではないという意見でした。
 
 
「最強」ではないチームだけど、僕たちが「最高」の舞台に立てるのは、本当に多くの人の支えがあってだということを考えさせられました。
 
改めて、皆さんありがとうございます。
 
20545327_926364684169564_1668559408

2017年9月22日 (金)

ジャパンカップ主催者招待枠について

先日ジャパンカップへの出場が正式に発表されました。
 
毎年この時期はドキドキで、今年も主催者招待枠ですが参加できることが嬉しいです。
ジャパンカップは日本自転車界では間違いなくトップのモンスター級イベントで、運営会社としても、チームの露出に大きくかかわるため、出るか出られないかはとても大きな問題です。
今年の目玉は何と言っても3大ツールを全て制した僕らの大スター アルベルト・コンタドール選手の出場(クリテリウムのみ)。
僕がただの自転車少年だった頃に見たアンディ・シュレックとの山岳バトルは今でも目に焼き付いています。世界中のサイクルロードレースファンが大好きな彼が、栃木にやってくるなんて、未だに実感が湧きません。凄すぎるぜ、ジャパンカップ!
 
…と、こんなミーハー感丸出しで喜んでいるのは、もう選手でないからですね。去年のファビアン・カンチェラーラ氏の出場も同じくらいの衝撃だったはずだけど、その頃は自分が走れるのかどうかしか考えていませんでしたから、そりゃあ気にならないはずです。
 
 
 
ところで、主催者招待枠ですが、数字によって機械的に選出される方法とは違い、理解されないこともあるかと思うので、考えてみます。
 
 
国内コンチネンタルチームの選考は3段階と主催者側で決められています。
 
 
・UCI大陸チームランキング上位3チーム
・主催者の指定するレースでの集計ポイント上位2チーム
・上記5チーム以外で主催者への貢献度が高いチーム
 
 
三つめがいわゆる主催者招待枠ですが、主催者への貢献度とはなんでしょう?
ジャパンカップに限らず、イベント主催者にとって一番重要なのは、集客とそのイベントの盛り上がりだと思います。
まずそのイベントに来てもらえるか?
そして、そのイベントを楽しんでもらい、また来たい・また開催して欲しいと思ってもらえるか?ではないでしょうか。
 
 
この点で、那須ブラーゼンよりも主催者に貢献できるチームが他にあるでしょうか?
ブラーゼンの出場で、栃木県北からは多くの人が宇都宮に応援に来てくれるでしょう。
ブラーゼンの選手が活躍すれば、メディアでの取り上げられ方も大きく変わるし、会場の盛り上がりも大きくなるでしょう。
 
 
いくら地元でもファンがいなかったら招待されません。
いくら地元でも活躍の見込みがなかったら招待されません。
主催者招待枠とはそういうものだと思います。
 
 
要するに、僕らは今回「選ばれた」のだから、堂々と胸を張って戦います。
ワールドツアーのチームに、1発かましてやろうぜ。
  
 
Dkicp8uvaaesw9g
 
 
 
Dkicjvjuiaeeci

2017年8月16日 (水)

雨のお盆に思うこと

夏休みだというのに、雨が続いています。
レンタサイクルをやっている僕らとしては、お客さんが来なくて非常によろしくない。
書き入れ時のはずなのに、帳簿に書き入れるものがなさ過ぎて、ブログに文字を書き入れることとします。

 
もうお盆が終わる …
去年の今頃は何をしていただろうと考えると…ちょうどレースもない時期だったから実家に帰っていたのかもなあ。間違いなく自転車には乗っていたけれど、果たして本当の意味で「乗って」いたかは覚えていません。そろそろ選手は来シーズンのことを決めなくてはいけない時期だから、心ここにあらずだったかもしれません。
 
 
選手が自転車に乗る理由は十人十色で、このチームに所属している理由も十人十色(2017年は六人六色)だと思います。モチベーションの源も、目指す世界も様々だろうけど、間違いなく言えるのは、チームと選手の「現時点」での利害関係は一致していて、パートナーとして一緒に戦っているということ。
 
 
チームは選手というものが生み出してくれる価値によって成り立っているし、選手はチームの与えてくれる環境を利用して自身の目指す世界へ向けて競技をする。
 
その利害関係が崩れた時が選手とチームが離別するときです。
 
チームに価値をもたらさない選手とは契約出来ないし、選手の求める環境を与えられないチームに選手は所属しない。それぞれの水準はどちらも(世間一般で見れば)高いとは言えないけど、ギリギリでバランスは取れている…と信じている。
 
 
この、チームと選手の関係性は当たり前の話ですが、僕がこのチームに選手として所属していた時に感じていたことは、このチームは単に「選手」として与えられる環境の他に、また違った価値を与えてくれるチームだということ。

それは一見「選手」としては、煩わしいものであるとされてきたものだけど、「普通の人」としてみれば(少なくとも僕にとっては)、とてつもなく貴重な、大学を出て右に倣えで就職していたかもしれない自分を想像するとゾッとするような、そこからどうあがいても手に入れられない「特別な時間」と「特別な体験」に溢れたものでした。
 
 
本当はそれが巡り巡って競技力の向上にも繋がれば最高だったんですけどね。
 
 
とにかく、このチームはきっと特別なチームであるから、良いところを守りながら、至らないところは改善し、チームの魅力を多くの人に伝えなくてはならないなと身を引き締めたところで、雨も上がったし、帳簿の書き入れに戻ります。

2017年7月21日 (金)

リメンバー2015

2017石川サイクルロードレースチャンピオン

雨澤おめでとう。
 

1500603617871.jpg

 

プロ初勝利なのに、ファスナーをちゃんと上げてゴールするあたりがニクい。
これで今シーズン、2015ブラーゼン若手チームメイトが全員勝ちました。

アジア選手権U23TT 小野寺玲
宇都宮ロード 吉岡直哉
那須ロード 鈴木龍
全日本選手権U23TT 新城雄大
石川ロード 雨澤毅明


なにがすごいってこのメンバーを集めた監督ですね。 今年のメンバーもあと2,3年後には…と考えると、とても楽しいです。
雄大と雨澤は、少し勝ちづらい脚質をしてると思っていたけど、二人とも得意分野でしっかり勝った。
素直にすごいと思うけど、それと同時に悔しさもあります。僕も選手の端くれでしたので。

でも、この感情がなくなったらダメだなって思います。

悔しい気持ちも嬉しい気持ちも、サイクルロードレースから生まれる感情すべてが僕のエネルギーなので、立場は違えど、僕も皆に負けず頑張ろうと思います。

数ある進路のなかからロードレーサーなんて特殊な道を選んだこの人たちは、どうせこの先も同じような世界にいるんだろうから、これからもよろしくね。

2017年7月14日 (金)

お前、そんなところ目指してるの?

2か月ぶりのブログ更新…

 
最近、僕には書ける文章の総量が決まっているのかなと思い始めました。
レースが重なると書き物が増えて、ある一定量を超えるとこのブログがおざなりになってしまう・・・・。
作家はすごい。
 
 
この2か月はいろいろありました。
ツール・ド熊野、那須のホーム2連戦、全日本選手権、広島遠征。
 
 
思い出すとこの2か月だけでもチームには本当にいろいろありました。
書き出したらブログに1日費やさなきゃならないくらい。
良いレース、悪いレース。大きなプレッシャーと戦ったレース。不運が重なったレース。
 
 
1シーズンって長くて、色々あるんです。終わるときになって一瞬だったなあって思うけど。
選手を辞めても自転車ロードレース界のど真ん中にいられることは幸せですなあ。
 
 
 
そんなこの前、過去の写真を振り返った時に、手が止まったのがこの写真。
 
Dsc_0173
 
 
Dsc_0180
 
全日本選手権ロードレースU23を13位で終えた新城選手と清水監督。
 
タイムトライアル6位、ロードレース13位と、U23カテゴリー2年目19歳にしてはよくやったと思っていた僕ですが、ロードレースを終えて涙を見せる新城選手と清水監督を見て「ハッ」としました。
 
 
彼らの目指しているステージはこんなものではないし、勝ち以外は何の意味もないのです。
 
「良い走りだった」
 
「成長が実感できた」
 
と満足している僕に、「お前、そんなところ目指してるの?」
 
 
と言われた気分でした。
 
 
 
「どこ目指してるの?」
もう一度、自分の心に問いかけてみようと思います。
 

«復活を祈ります